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11553 特集 ZEBを実現する企業 株式会社鈴廣蒲鉾(かまぼこ)本店

ZEBを実現する企業 株式会社鈴廣蒲鉾(かまぼこ)本店

photo01 神奈川県西部相模湾に面した小田原市にある株式会社鈴廣蒲鉾本店は、かまぼこを中心に水産練製品の製造、販売を行う、創業150年を超える老舗です。そんな鈴廣蒲鉾本店の新社屋は経済産業省によって「ZEB」に認定されています。なぜ、どのようにして省エネ、創エネに取り組んだのか、鈴廣蒲鉾本店施設技術課の廣石仁志氏にお聞きしました。

東日本大震災でエネルギー問題に直面

当社では、かねてより製造工程で出る魚のアラを利用した魚肥を地域農家へ提供し、90年代から営業用車両を電気自動車にするなど、地域・環境貢献活動に取り組んでいました。そうした中、環境、さらにはエネルギー問題に取り組む重要性を再認識することになったのが、2011年に発生した東日本大震災と原子力発電所の事故でした。電力不足に備えて、計画停電が行われるようになり、鈴廣蒲鉾でも15%の節電が義務付けられました。

徹底した省エネで再認識した「エネルギー≠電気」

photo0215%のピークカットを義務付けられましたが、当社では20%のピークカットを目標としました。設備面での変更は時間的に難しかったので、工場では1日あたりの稼動ラインを半分に減らし、代わりに週7日稼働させるなど運用面で工夫し、目標を達成することができました。翌年には、省エネ関連のコンサルティングを受け、設備面を詳細にチェックしました。そこで再認識したのが、「エネルギー=電気」ではないということです。設備面のチェック後から、社内で使用するエネルギーの活用方法を大きく変えました。

創エネへの取り組み

photo03地産地消のバイキングレストラン「えれんなごっそ」では、地中熱利用換気システムを稼働させました。通年で温度変動の少ない地中5メートルにパイプを巡らすことで夏は冷たく、冬は暖かい空気を得ることができます。エアコンの負荷が軽減され、年間消費電力は前年比で20%削減できました。さらに、2015年秋に完成した新社屋には、通年で温度が一定である地下水を熱源として利用する、ヒートポンプマルチエアコンにより主要な範囲の空調を行います。
新社屋は、環境問題、エネルギー問題を中心に考えて計画したZEBです。太陽光発電は、将来、廃棄しなければならない時のことを考え、リサイクルの仕組みが整った、エクソルが取り扱うファーストソーラーのものを使用しました。太陽光発電の導入はBCP(ビーシーピー)(事業継続計画)ということも念頭に置いています。
また、地元の森林活性のため、小田原のヒノキを階段や壁面、床の多くに使用して使用しています。新社屋は、省エネから創エネに考え方を拡げてきた、当社のエネルギーに対する考え方の集大成になっています。

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株式会社鈴廣蒲鉾(かまぼこ)本店
〒250-8506 神奈川県小田原市風祭245
www.kamaboko.com