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エクソル蓄電池の設置等に関するトラブルシューティング

 

エクソル蓄電池の設置等に関するトラブルシューティング

本ページでは、XSOLハイブリッド蓄電システムの設置工事に関するトラブルシューティングや購入前後に知っておきたい仕様や機能に関する情報をまとめています。
施工途中の注意点、施工前後の確認事項、専用アプリの設定方法、機器に表示されるアラーム内容と対処方法など、販売店様、施工店様、製品をご利用のお客様にとって役立つQ&Aを掲載してまいります。


 

施工前、施工中(設置前)に関すること

インターネット環境が無いんですが蓄電システムは設置できますか

連系運転(通常時)も自立運転(非常時)も動作上問題ありませんが、機器の更新が容易にできなくなるため、ソフトウェア(ファームウェア)起因の不具合が起きてもすぐには対応できなくなります。当社としては推奨しません。

10年前くらいにエクソルの太陽電池電池モジュールを設置しました
これから蓄電システムに変更したいのですがエクソルの太陽電池モジュールはPID耐性がありますか

エクソルの太陽電池モジュールは「XL」で始まる型式であれば全てPID耐性のある製品です。

既設の太陽光パネルはPID耐性が無いのでハイブリッド蓄電システムに接続できません
それでも蓄電池を導入したいのですがどうしたらいいでしょうか

PID対策用のオプション等はご用意しておりません。ハイブリッド蓄電システムではなく、既存のパワコンをそのまま活かせる単機能型蓄電システムの導入をお勧めします。
今後、ハイブリッド蓄電システムにおいて何らかのPID対策が可能となった場合はこちらのトラブルシューティングでお伝えいたします。

蓄電池を屋内に設置する場合、簡易施工ガイドにあるように、床と壁にアンカー固定しなければならないのでしょうか

屋内用蓄電池スタンド(5kWh用、10kWh用)をオプション品として用意しております。こちらのスタンドは自立式なので床にも壁にも固定用の穴を開ける必要はありません。

自動切替器に「Ⅰ」と「Ⅱ」と「C」という端子台があるのですが、それぞれどこに接続したらいいですか

「Ⅰ」と接続するのは、主幹ブレーカー(最上流の遮断器)の2次側、「Ⅱ」と接続するのはPCSの自立出力(またはトランスユニット)、「C」と接続するのは特定負荷のELBの1次側(全負荷システムであれば分電盤のELB)※ここでは通常時も停電時も使用できる負荷を特定負荷と表記しています。

【全負荷】河村電器産業の自動切替器(定格100A)の接続方法.pdf

パワーコンディショナと蓄電池をつなぐ直流の電力ケーブルは、CVの5.5㎟でも大丈夫ですか

CV5.5㎟の芯線の絶縁体は純正MC4コネクタが防水の条件で求めている外径より小さいため使用できません。また露出する絶縁体が架橋ポリエチレンなので、ほぼ外気に晒されている蓄電池用の配線としては不適切です。やむを得ず使用する場合は自己融着テープで養生して紫外線劣化を防ぎ、絶縁体(架橋ボリエチレン)の外径が約7mmになるまで巻いてからMC4コネクタに挿入してください。

パワーコンディショナからルーターまで有線LANを配線するのが難しいのでWi-Fi中継機を使用してもいいでしょうか

パワーコンディショナ(またはSmartLogger)が常時インターネット接続していることを推奨しています。接続方法はお任せしていますが、メンテナンスが不要な有線LAN接続がお客様にとっては最適です。Wi-Fi中継機を使用する場合、お客様でも点検可能な場所に設置し、将来的に再ペアリングや中継機交換を行わなければならない可能性があることを説明してから引き渡してください。

パワーコンディショナからルーターまで有線LANを配線するのが難しいです
建物がRC構造なのでWi-Fi中継機も使用できないのですが、他に方法はあるでしょうか

PLCアダプタという製品があります。家の中のコンセントをどれでもLANポートに変換でき、電力線通信を可能にするアダプタです。
ただし、同じ電気回路である必要があります。片方のアダプタがU相(L1)のコンセントならもう片方のアダプタもU相(L1)のコンセントに挿すということです。Wi-Fi中継機と同様、お客様がメンテナンスをする可能性があることを説明してから引き渡してください。

SIMカードを用意して、モバイル回線で遠隔監視を行うことはできますか

4.95K-LB0-NH-XSOLをご使用の場合、SIMカードをそのまま使用することができませんが、市販品のLTEルーターを通じての接続は可能です。
(例)NEC製 Aterm HT100LN(またはHT110LN) Aterm HT100LN/HT110LN製品詳細はこちら

※SIMカードの回線契約が別途必要となります。

インターネット回線は、5G対応のホームルーター、またはポケットWi-Fiへの接続を検討していますが問題ないでしょうか

5G対応のホームルーターは基本的には問題ありませんが、5G対応エリアにお住まいでも4Gに切替わることがあります。
4G回線の実効速度が数十Mbpsまで低下してしまうと家庭内のルーターの使い方にもよりますが蓄電システムの通信状態が不安定になり、通信断となることもあります。通信断となった場合はルーターの再起動をお試しください。
ポケットWi-Fiも上記の理由とほぼ同様です。5G対応のホームルーターと比較して大幅に性能が落ちるため接続可能な端末台数には注意が必要ですが、そもそもポケットWi-Fiは常時接続する前提の製品ではありません。

蓄電池の製造番号はどこに記載されてますか

DC/DCコンバータ(5kW-NHC0-XSOL)は右側面、蓄電池ユニット(5-NHE0-XSOL)は左側面にあります。どちらも側面の化粧カバーで隠れているため、施工後に確認する場合は化粧カバーを外してください。

パワーコンディショナを設置する高さについて、
地上から2500mmがパワーコンディショナの下端になりますが問題ないでしょうか

本体正面にはLEDインジケータがあるため動作確認する際に目視点検ができなくなります。左側面にはDCスイッチがあり、再起動する際には手が届かなくなる可能性があります。
右側面にはQRコードや製造番号があり、お客様がWi-Fi接続を再設定する際に手が届かない・目視できない可能性があります。(4.95-LB0-NH-XSOL)
施工ID研修では地上から1800~2000mmの範囲でパワコン下端となる高さを推奨しており、
メーカーによるオンサイト交換サポートを将来的に利用したい場合はパワーコンディショナ下端の設置高さの条件が地上から2000mm未満となっています。

蓄電池を屋内に設置したいのですが、動作音はありますか

「ウィ~~ン」または「キィ~~ン」などの動作音(29dB未満)が聞こえますが異常ではありません。「静かにくつろぐ空間」の近くにあれば気になる騒音となりますが、「一時的に利用したり通過したりする空間」の近くにあれば気にならない程度の音です。

※29dB未満というのは無響室で試験した結果です。実際の屋内では反響音や振動音の影響で増幅されます。
※29dB未満は、住宅設備「24時間換気」の動作音と同程度です。

蓄電池ユニットの電解液量を教えてください

5kWhの蓄電ユニット(5-NHE0-XSOL)の電解液量は6.64Lです。
7kWhの蓄電ユニット(7-NHE1-XSOL)の電解液量は8.06Lです。

※本ページ「施工前・施工中」の「蓄電池の設置容量が20kWhを超えてしまう場合、所轄の消防署に届出は必要でしょうか」も合わせて参照ください。

蓄電池の設置容量が20kWhを超えてしまう場合、所轄の消防署に届出は必要でしょうか

20kWhを超える場合は所轄の消防署に対して届出は原則必要です。但し、蓄電ユニットの安全性に関して説明した当社の2つの見解書を持って所轄の消防署へ相談していただいた結果、届出不要となることもあります。

【見解書】「XSOL蓄電ユニット 5-NHE0-XSOL」のAh容量と電解液量

【見解書】「XSOL蓄電ユニット 7-NHE1-XSOL」のAh容量と電解液量について

【見解書】「XSOL蓄電ユニット 5-NHE0-XSOL」における消防法施行令に対する見解

【見解書】「XSOL蓄電ユニット 7-NHE1-XSOL」の消防関連文書に関する対応のご案内

エクソルの施工IDを持っているので、ハイブリッド蓄電システムの施工と保証申請はできますか

当社の施工IDは「新規参入者コース」「認定試験コース」「NAI-Xコース」「蓄電池コース」があり、ハイブリッド蓄電システムの施工と保証申請には「蓄電池コース」のID取得が必要です。

XSOL 施工ID講習の申し込みについて

HUAWEIのハイブリッド蓄電システムの施工IDを持っているので、
エクソルハイブリッド蓄電システムの施工と保証申請はできるでしょうか

HUAWEIの施工IDを持っていてもエクソルの施工と保証申請はできません。エクソルの施工ID(蓄電池コース)を持っていればHUAWEIの施工と保証申請は可能です。

エネファームが設置されている家に、ハイブリッド蓄電システムを新たに設置することは可能でしょうか

設置は可能です。蓄電池が無い場合も同様に以下の条件を厳守してください。
・エネファームのブレーカーは、主幹ブレーカーと切替器の間に接続してください。
・エネファームのCTより上流に、蓄電システムの連系ブレーカーを設置してください。

※エネファームのCTより下流に蓄電システムの連系ブレーカーがあると
 太陽発電の逆潮流をエネファームのCTが検出してエネファームはエラー停止します。

エネファームを併設した配線事例

他社製の太陽光発電が既設にある場合、併設はできるでしょうか

併設は可能です。当社のハイブリッド蓄電システムは他の発電設備を計測するようなオプション機能は無いため、FusionSolarで見える電力状況と実際の電力状況に差異があることをご了承ください。

4.95K-LB0-NH-XSOLの全負荷型にPCS(他社)を並列運転させる配線事例(充電優先)

4.95K-LB0-NH-XSOLの全負荷型にPCS(他社)を並列運転させる配線事例(売電優先)

他社の蓄電システムが設置されているところに、追加でエクソルのハイブリッド蓄電システムを設置することはできますか

可能です。しかし、異なるシステムの併設は配線構造が複雑になる可能性もあるため利用者の混乱や、将来的に保守メンテナンスができる人材を確保することが困難となる可能性がございます。
まだ使用できるのであれば既設のシステムを使い続けるか、完全に新設システムに置き換えることをお勧めします。
それでも追加したい場合は、主幹ブレーカーの下流を2つに分岐し、主幹ブレーカー(旧システム)と主幹ブレーカー(新システム)に分けることをお勧めします。

蓄電池を設置したい場所に配管や突起・水切りなどがあり、本体を付属の金具で外壁に固定できない場合どうしたらよいでしょうか

5kWhの蓄電池ユニットの場合、付属のL字金具で壁に固定しますが、壁と蓄電池背面のスペースを15mmまで確保できます。
それ以上のスペースを確保したい場合はステンレス製のL字金具(M6ネジが使用できるもの)を別途現場調達品として適切なサイズのものをご用意ください。

7kWhの蓄電池ユニットの場合、付属のL字金具で壁に固定しますが、壁と蓄電池背面のスペースを20mmまで確保できます。
それ以上のスペースを確保したい場合はステンレス製のL字金具(蓄電池側はM6ネジ、壁側はM8ネジが使用できるもの)を別途現場調達品として適切なサイズのものをご用意ください。

蓄電池ベースの基礎固定用の穴に、簡易基礎付属のボルトが入りません。
簡易基礎を使いたい場合、ベースの穴を拡張してもいいでしょうか

拡張していただくことは可能ですが、穴の部分の塗装や被膜が取れてしまうので必ず防錆等の処理を行うようにしてください。

電力契約容量はいくつまで対応可能でしょうか

付属の主幹CTの読み取りが100Aまでとなります。全負荷システムの場合、自動切替盤の定格が100Aなので住宅用途では20kVAまでが電力契約の最大容量となります。

新築現場で先行配線をしたいのですが、PCS背面の隠蔽配線口の詳細寸法を教えてください

付属のけがきテンプレートの寸法資料を添付しますのでご確認ください。

PCS設置作業_取付ブラケットの施工

 

施工後(設置後)に関すること

施工後、FusionSolarの電力状況を見ると「電力系統」と「負荷」の数字が表示されません

パワーコンディショナに設備の試運転でログイン後、「“設定” → “設置/インストールパラメーター” → “CT接続”という項目が『N/A』となっているので『はい』」に変更してください。
夕方など日照不足の時間帯に設定を開始すると、このような現象が起こる可能性があります。
この問題を解決するパワーコンディショナのソフトウェア更新は2026年2月に公開予定です。公開情報はFusionSolarの通知にてご確認ください。

停電させても蓄電システムが自立運転になりません

再度、クイック設定を進めていき、最後に「提出」を必ずタップしてください。管理システム(インターネット環境必須)に接続は出来ていなくても大丈夫です。

クイック設定をしていますが、蓄電池が認識されません

パワーコンディショナと蓄電池をつなぐ付属のコネクタ付き通信線(3m)をお調べください。
通信線の配線ミスでなければ、作業中にこのケーブルを強く踏んでしまって内部芯線の断線やショートが起きている可能性もあります。
もしくは、「設備監視」→「インバーター」→「保守」→「下位設備の管理」→「蓄電池+」をタップ→「蓄電池型番:No」を「ESS」に変更を試してみてください。

パワーコンディショナが複数台の場合、蓄電池がついてないパワコンからも、蓄電池に充電されているのでしょうか

充電されています。蓄電池は同じパワーコンディショナの太陽光パネルで発電したものを充電するだけでなく、太陽光パネルのみが接続されているパワーコンディショナからも充電します。

※LB0の場合、自立出力が並列接続されていれば連系時だけでなく自立時も同様の動きとなります

住宅蓄電システムの並列PCSからの充電について

午前中、発電の余剰分が十分あったのに残量の少ない蓄電池へ充電されずに売電され、
午後になってから充電されるようになりました

蓄電池モジュールの内部温度が低いと、内部加熱コンポーネントが起動して蓄電池モジュールを加熱します。加熱用電力は300W(通常値)です。
加熱コンポーネントの起動中、蓄電池モジュールは充電されず、SOCは変わりません。蓄電池モジュールを加熱することで、セルを適切な動作温度に保ち、製品の寿命を延ばすことができます。冬の午前中にこの事象が設置環境によっては起こることがあります。

連系日までしばらく運転できないので停止させたいです
パワーコンディショナと蓄電池のDCスイッチ、パワーコンディショナの連系ブレーカーをOFFにすれば大丈夫でしょうか

それだけでは蓄電池が過放電して使用できない状態となってしまいます。
パワーコンディショナから蓄電池を接続している直流ケーブルと通信ケーブルを、パワーコンディショナ側、蓄電池側のどちらからでも良いので、外して養生してください。

取扱説明書はありますか

エクソル取引先販売店であればパートナー専用ページ内の「XSOL製品仕様書 施工マニュアル等ダウンロード」→「蓄電池システム」内にある「お客様向け 簡易使い方ガイド」がそれにあたります。一般のお客様はこちらからダウンロードしてください。

簡単使い方ガイド4.95K-LB0-NH-XSOL_(5-30)-NHS0.pdf

簡単使い方ガイド4.95KTL-JPL1-XSOL_(5-30)-NHS0.pdf

蓄電池を廃棄する場合、どうすればよいでしょうか

製品の廃棄に関しては、ご購入された販売店にお問い合わせください。
SII補助金を受けられた場合、法定耐用年数(6年間)は処分制限期間となり、期間内に処分する場合は、事前にSIIに承認を得る必要がございます。

スマホアプリ(FusionSolar)以外に、モニターでも確認できますか

オプション品として卓上モニターがあります。ご利用にはWi-Fiルーターが必要です。製品の詳細についてはコチラからご確認ください。

試運転が失敗し、施工ID取得者専用窓口(03-5425-2775)に相談しても解決できませんでした

ログを取得して窓口(support-hw@xsol.jp)へ送信してください。製造元へ解析依頼いたします。
方法については「FusionSolarアプリを使ったログ取得方法」をご確認ください。

試運転が失敗しました。施工に問題は見当たりませんが、考えられる原因はありますか

パワーコンディショナや蓄電池やケーブルにはDCスイッチやACスイッチをOFFにした後も5分程度は残留電荷が残っています。その状態で接続されている電力ケーブルや通信ケーブルの抜き挿しをしたり、誤ってショートさせると機器を故障させてしまうこともあります。
是正工事前は必ず5分以上待機してから作業するか、接続されているケーブルを本体から安全に外した状態で作業してください。残留電荷はテスターで端子台を計測しても確認できます。

TOUモードに切り替えるとブレーカーまたはスマートメーターの計器SBが落ちるようになりました。
落ちないように設定できますか 
※スマートメーターは計器SB機能により契約容量を超える買電電力があると10秒間の停電を行います

設定は可能です。
パワーコンディショナがJPL1の場合、TOUモードの設定画面で「電力系統からの最大充電電力(kW)」の数字を少なくしてください。
パワーコンディショナがLB0の場合、「メイン回路遮断器容量(A)」が適切に設定されていれば問題ございません。

※実際の設定値や推奨値に関しては、本ページ「施工後」の「メイン回路遮断器容量(A)の設定値はどのように決めたらよいでしょうか」を参照してください

充電で主幹ブレーカまたは計器SBを落とさないための設定

メイン回路遮断器容量(A)の設定値はどのように決めたらよいでしょうか

メイン回路(主幹)の遮断器(ブレーカー)なので、主幹ブレーカーの容量(A)を設定します。
主幹ブレーカーの容量がそのまま契約容量になっている方は主幹ブレーカー容量を設定します。
過去の最大使用電力をもとに契約容量が決められている方も主幹ブレーカーの容量を設定します。

計器SB契約(5A、10A、15A、20A、30A、40A、50A、60A)の方は、メイン回路遮断器容量を30Aで設定。
計器SB契約が50A以下の方がTOUモードを利用する場合、「電力系統からの最大充電電力(kW)」を2kW以下で設定することをお勧めします。

※設定画面と具体的な負荷の事例を確認したい場合は
 上部の「TOUモードに切り替えると、ブレーカーまたはスマートメーターの計器SBがよく落ちるようになりました。落ちないように設定できますか」を参照ください。

自動切替器が正しく作動しません

基本的には誤配線や養生不足が原因です。
誤配線かどうかの確認は、本ページ「施工前・施工中」の「自動切替器に「Ⅰ」と「Ⅱ」と「C」という端子台があるのですが、それぞれどこに接続したらいいですか」をご確認ください。
養生不足とは自動切替器の本体内部に石膏ボードの切粉が入ってしまって接点不良となっている状態です。
石膏ボード開口時に出る切粉の清掃が不十分だったり、粉や埃が舞っている環境で取付け作業を行うと切替器内部に侵入して接点不良の原因となることがあります。

機器の不具合があった場合、メーカーで点検してもらえますか

日常点検でお客様が不具合を発見した場合は、販売店様(または施工店様)が点検者となり、そのまま不具合原因の特定と機器交換まで行っていただきます。
メーカーが点検修理交換のため現地へ訪問することは原則ありません。施工直後の不具合であれば施工不備や設定不備の可能性が高いです。まずは施工ID取得者専用窓口へご相談ください。

施工後しばらく経過してから起きる不具合には以下4点の可能性がございます。(自然災害を除く)

1.フェルール端子に関する施工不備を起因としたもの(端子台の焼損、アラーム発報、通信不良など)
2.通信ポートの一つの挿入口に2本の通信線を挿し込んだことによる接触不良を起因としたもの
3.MC4コネクタの施工不備を起因としたもの(防水不備による地絡、圧着不備による高抵抗・発熱焼損など)
4.機器のソフトウェア(ファームウェア)の未更新を起因としたもの

※上記4点を確認してから施工ID取得者専用窓口へご連絡ください。

上記の確認後、それでも不具合が解消されない場合は該当機器からログを取得していただき当社から製造元へ解析を依頼します。解析結果により製品瑕疵かどうかが判断されます。
製品瑕疵と判断された場合はメーカーによるオンサイト交換サポートも行っており、メーカーのサービスマンによる無償の機器交換も可能です。
サービスマンが実際に現場で設置状況を確認した結果、設置基準を満たしていない、または作業困難であると判明した場合、オンサイト交換サポートを中止いたします。
中止までに係る費用はサービスを依頼された会社様へ請求させていただくことになりますので、必要かつ十分な情報提供にご協力ください。

オンサイト交換サポートの対象となる主な条件は以下をご確認ください。

・2024年10月以降に運用開始された住宅案件(離島を除く)
・オプティマイザを除く
・FusionSolar(遠隔監視システム)へ登録されている
・地上から2m以上の高所や足場を要する位置に機器があり、サービスマンが危険と判断した場合は対象外
・オンサイト交換サポートの作業日翌日より1ヶ月間を施工責任期間とし、それ以降は免責
・施主様の立合いが必須

※オンサイト交換サポートの詳細は当社フリーダイヤルのガイダンス2番へお問い合わせください

 

 

交換・追加に関すること

パワーコンディショナを交換する方法を教えてください

システムを停止(連系ブレーカーおよび各機器のDCスイッチをOFF)して5分以上待機してから作業開始してください。
交換作業終了後、システムを起動し、FusionSolarアプリ(遠隔監視)にてPCS交換の手続きを行ってください。

パワーコンディショナの交換手続き手順

SmartLoggerを交換する方法を教えてください

システムを停止(連系ブレーカーおよび各機器のDCスイッチをOFF)して5分以上待機してから作業開始してください。
交換作業終了後、システムを起動し、FusionSolarアプリ(遠隔監視)にてSmartLogger交換の手続きを行ってください。

SmartLoggerの交換手続き手順

DC/DCコンバータ(または蓄電制御ユニット)を交換する方法を教えてください

システムを停止(連系ブレーカーおよび各機器のDCスイッチをOFF)して5分以上待機してから作業開始してください。
交換作業終了後、システムを起動し、FusionSolarアプリ(設備の試運転)にてオフライン(古い方)の蓄電池(DC/DCコンバータまたは蓄電制御ユニット)を削除してください。

蓄電池の交換手続き手順

蓄電池モジュールを交換する方法を教えてください

システムを停止(連系ブレーカーおよび各機器のDCスイッチをOFF)して5分以上待機してから作業開始してください。
交換作業終了後システムを起動し、FusionSolarアプリ(設備の試運転)にてオフライン(古い方)の蓄電池モジュールを削除してください。

蓄電池モジュールの交換手続き手順

故障で交換になった場合、メーカーに工事をしてもらえますか

故障の原因が製品瑕疵で確定しており、かつ一定の条件を満たしている場合はメーカーによる機器交換サービス(無償)をご利用いただけます。
本ページ「施工後」の「機器の不具合があった場合、メーカーで点検してもらえますか」も参照ください。

 

 

FusionSolarアプリに関すること

発電と放電で負荷の消費を賄えているのに、少しだけ電力系統から電力を買っているのは何故ですか

蓄電池から放電している時に、売電されないように少しだけ買電しています。

発電(PV)と消費(負荷)が連動するように動き、消費の数字が実際よりもかなり大きな値で表示されています

CTセンサーの矢印の向きを反対に取り付けているか、U相のCTセンサーとW相のCTセンサーが入れ違いになっている可能性があります。また、パワーコンディショナ側のCTポートに接続した4本の通信線の並びを間違えている場合もあります。
施工に問題がないのにおかしい場合は、スマートメーター内の配線ミスでU相とW相が入れ違いになっている可能性があります。

台風や大雨に備えて事前に蓄電する量を増やしておきたい

装置の画面で「接続された設備」をタップ、接続された設備の画面で「蓄電池」をタップ、蓄電池の画面で「::」→「パラメーターの設定」をタップし、「充電/放電」を「充電」とし、「設定モード」を「電力量」とし、「目標SOC(%)」を「100%」に設定して「確定」をタップします。メンテナンス用なので平常時は使用しません。

突然、発電しなくなったり、勝手に充電されたりする

SOH補正機能が実行されている可能性があります。詳細は「簡単使い方ガイド」の「18.SOH補正機能」の説明をご確認ください。

晴れているのに発電量が少ない

パワーコンディショナが電圧上昇抑制運転(保護機能)をしている可能性があります。
装置の画面から「PCS」をタップ、PCSの「交流出力」にある「電力系統U相電圧(V)」または「電力系統W相電圧(V)」の電圧を確認してください。ここが107V以上であれば発電が抑制されています。
同画面にある「履歴情報」から「信号タイプ」を「電圧(V)」、「信号ポイント」で「電力系統U相電圧(V)」と「電力系統W相電圧(V)」にチェックを入れて「確定」をタップすると過去の電圧をグラフで確認できます。
毎日のように頻繁に抑制運転になっているのであれば電力会社または施工店へご相談ください。

グリーンモードなのに買電して充電している

バックアップ電力SOCの設定値まで放電した後、太陽光発電の余剰電力が無くなると、グリーンモードであってもバックアップ電力SOCの設定値を維持するために買電で充電します。また、運転中は蓄電池がスタンバイ状態でも待機電力として残量を少しずつ消費するため。

バックアップ電力SOC(蓄電池の通常時残量設定)を20%に設定してるのに
19%、18%、17%と減っているときがあるのはなぜですか

蓄電池は自らの運転を維持するために蓄電池残量を消費しているからです。消費が一定の割合に達すると商用電源から電力を買って設定値まで強制充電します。

 

 

機器のアラームに関すること

「接地異常」のアラームが出ています

接地工事が適切に行われていることを確認した上でアラームが消えない場合、「接地異常検出」を「無効」に設定してください。

 

「ESSバージョン不一致」のアラームが出ています

DC/DCコンバータと蓄電池ユニットのバージョンが違う場合のアラームです。蓄電池のファームウェアを更新するとアラームは消えます。更新できるのは発電所を管理されている設置業者(販売店様、施工店様)です。更新手順については「ファームウェア更新の手引き」をパートナー専用ページからダウンロードしてください。

「管理システムと設備間の通信異常」というアラームが出ていてオフライン状態です

パワーコンディショナ(またはSmartLogger)がインターネット接続できていない状態です。宅内にあるルーターのLANポートに蓄電システムのLANケーブルが挿さっていることを確認してください。LANケーブルがどれなのかわからない、LANケーブルが見当たらないという場合、工事を依頼された販売店様へご確認ください。

「CT接続異常」というアラームで発電が止まってしまいました

CTセンサーに関する施工が問題ないことを確認した上で「CT接続異常検出」は「無効(OFF)」に設定してください。

 

「低絶縁抵抗」というアラームで発電が止まってしまいました

太陽光パネルと架台で直流ケーブルを押し潰していたり、隠蔽配線された直流ケーブルにビスを打ち込んでしまっていたり、CTセンサーケーブルを宅内へ引き込む時にケーブルの被覆を傷付けてしまっていたり、その他パワーコンディショナに接続された直流ケーブルで地絡(漏電)が起きていますのでご確認ください。

 

「4.95KTL-JPL1-XSOL」について

本体に付属しているフェルール端子は必ず使用するのですか

直流と交流の電力ケーブル(より線)は必ず付属のフェルール端子を使用してください。通信ケーブルについては芯線が「より線」であれば付属のフェルール端子を使用してください。通信ケーブルの芯線が「単線」であればフェルール端子を使用せず、単線をそのまま通信ポートに挿入してください。通信ケーブルは施工性の良い「単線」を推奨します。

通信ケーブル推奨品:FCPEV0.65-2P または FCPEV0.9-2P

電力ケーブルに使用するフェルール端子(白色、黒色)に適合するより線の導体断面積を教えてください

白いフェルール端子は10㎟までなので、交流端子台で使用するCV8㎟用です。
黒いフェルール端子は6㎟までなので、直流端子台で使用するHCV3.5~5.5㎟用、交流端子台で使用するCV5.5㎟用です。
3.5㎟のより線用に別途フェルール端子を準備したい場合は以下を推奨品とします。

推奨品: 品番216-267(4㎟用、ワゴジャパン)

単線にフェルール端子を使用してはいけないのは何故ですか

単線の断面形状は円です。円に対して四角く圧着するフェルール端子だと導通する接点が4つしかなく通信不良または発熱焼損の原因となります。また圧着時の接点不足から引っ張ると抜けやすい状態です。
単線を2つ折りにしてからフェルール端子で圧着しても同じ理由となります。

フェルール端子を締め付け過ぎるとどのような不具合が起こりますか

フェルール端子を端子台に挿入してドライバーで端子台のネジを締め付ける際、締め付けトルクが強すぎると端子台内部のフェルール端子が楕円形等に変形してしまいます。変形した結果、接点不良となり最悪の場合は時間の経過とともに発熱し焼損に至る原因となります。過程で起こる不具合は発電不調やアラーム発報などがあります。

フェルール端子の適切な締め付けトルクとはどの程度ですか

AC出力ポート(U1W1、UOW)は、1.2~1.5N・m

DC(PV)入力端子(PV1、PV2)は、1.5~1.8N・m

DC/DCコンバータ(BAT-/BAT+)は、0.5~0.6N・m

電力線フェルール端子の締め付けトルクは上記の通りです。可能であればトルクドライバーを使用してください。
トルクの強さをプラスドライバー(2番)でM5ネジを締め付ける例で表現すると、ドライバーの柄(握る部分)を3本指で掴んで回せる強さが2.0~3.0N・mほどなので、柄を握って回すと明らかにトルクが強すぎることがわかります。

パワーコンディショナが2台ある時はどのように通信線を配線すればいいですか

パワーコンディショナの通信ポートには1~8までの8つのポートがあります。SmartLoggerと2台目のパワーコンディショナをつなぐポートは7番目(A3)と8番目(B3)です。

SmartLoggerのCOM2(+/-)と2台目PCSの通信ポート(A3/B3)からの通信線2本ずつを1台目PCSの通信ポート(A3/B3)にそのまま挿し込まないでください。通信ポート1つは1本の通信線用なので、2本を1本にまとめてから挿し込んでください。

※絶縁被覆付閉端接続子やワンタッチコネクタなど確実にまとめられるものを推奨