太陽光発電所の安全性・健全性を検査
5つの項目からA~Eの5段階で総合評価
発電所内全てのストリングに対して、赤外線サーモグラフィによる検査、開放電圧や絶縁抵抗などの測定を実施します。また、各機器の固定確認、配線端子の締め付け確認なども行います。
アレイ間の離隔距離、傾斜角度や方位などが最適であるかどうかを図面上で確認します。そして、実際に図面通りに正しく設計されているかどうかを確認するため、現地でも検査を行います。
発電所の仕様と照らし合わせて、パワーコンディショナの設置場所に問題がないか、発電所の電圧に合わせた機器・ケーブルが使われているかなどを、図面上で確認します。
地盤調査結果や雨水排水計算結果に問題がないかを書面上で確認した上で、現地で実際の地盤状況、排水の状態などを調べます。調査書類がない場合でも、対応可能です。また、希望に応じて追加調査もいたします。
発電所を建設するにあたって必要となる手続きが適切であったか、行政への提出書類の内容が適正であるかなどを確認します。
2016年5月、通常国会にて「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(通称:FIT法)」の改正案が成立しました。法改正により、安全性に問題があると判断された太陽光発電所は、行政から指導・勧告・改善命令があります。そして、改善されない場合、設備認定が取り消される可能性もあります。これは、すべての発電所に起こりうるリスクであるため、これからは太陽光発電所の安全性を確保・維持することが重要になります。
架台の基礎部分にヒビが生じる、雨風などによって地表が削れて基礎の一部がむき出しになるといった状態になっていると、すぐには影響がなくても、将来的に深刻な問題につながります。
夏場にかけて雑草が急激に伸びると、太陽電池モジュールに影がかかります。その影になった部分が発熱し、セルが破損してしまう「ホットスポット」という現象が発生することがあります。